資料
ID #1075

質問:PCFR(株価キャッシュフロー倍率)

「PCFR」は株価キャッシュフロー倍率と呼ばれ、株価が割安かどうかを判断する際に参考にする指標の一つです。
1株当たりのキャッシュフロー(税引き後利益+減価償却費)の何倍まで株価が買われているかということを示します。


PCFR = 株価 ÷ 1株あたりキャッシュフロー
(1株当たりキャッシュフロー=キャッシュフロー÷発行済株式数で算出)

減価償却方法の異なる企業を比較可能とすることから、国ごとに異なる会計制度の影響を受けにくい指標として、
企業の国際比較などに用いられることが多くなっています。
PCFRの倍率が高いほど株価が割高、低いほど割安とされます。

PER(株価収益率)と同様に、「何倍以上なら割高」といった基準はなく、投資判断を行なう場合は
同業他社や業種平均のPCFR、その銘柄の過去のPCFR、市場全体のPCFRなどと比較をするのが一般的です。

キャッシュフローは税引き後利益に減価償却費を加えたものなので、設備投資を行なうとキャッシュフローは増加し、
そのためPCFRの値が低くなります。 設備投資を活発に行なっている企業は、それだけ将来の成長に期待がかかります。
PCFRには企業の成長性が織り込まれているともいえます。

ただし、PCFRは単独で投資判断に使うのではなく、PERなど他の指標と併用することが必要です。
活発な設備投資は、将来的な業績への好影響を約束するものではありません。
また、巨額な投資が利益を圧迫する可能性も考慮しておく必要があります。

タグ: PCFR, 株価キャッシュフロー倍率

関連エントリー: -


最終更新: 2018-07-27 14:01
改訂: 1.1

このレコードを印刷する    PDF ファイルで表示する
この FAQ を評価してください:

評価点数: 0 (0 件の投票)

完全に役に立たない 1 2 3 4 5 最も価値がある