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トレンドラインを有効活用する





 株価・チャートは、あらゆる人々、投資家がほとんど同一条件で、しかもリアルタイムで得られる最大の情報である。しかし、過去の軌跡であることも確かである。過去の株価の軌跡を分析することで、将来が見えるはずがないとの反論も聞こえてきそうである。

 ところが、株価は時には"神の手"と言われるように、経済や企業の変化を先取りして動くことが多い。景気がさほど回復していないのに、株価が先行(不景気の株高)する。企業収益は絶好調にも拘わらず、突如として売り込まれる(逆業績相場への入り口)。あるいは、株価が先行して上昇することで、消費ムードを盛り上げ、景気の回復につながるなど、"逆もまた 真なり"といったことすら現出する。

 さらに、株価はランダム(出鱈目・無差別)に動くように見える。しかし、一定の期間、よく見るとある種の規則性を持って動くことことが多いことも事実である。ファンダメンタルズ(基礎的諸条件)からの説明では遅すぎたり、理路整然と間違うことになる。

 トレンドとはその名の通り、株価の傾向を示す。株価が上昇傾向にあるのか、下降傾向にあるのか、あるいは横這いが続きそうなのか、株価のトレンド(傾向)を知ることが、投資への第一歩である。

 エリオットの波動論、チャールズ・ダウのダウ理論、そして、移動平均線などはこのトレンド分析が基本にある。さらに、移動平均線などとの組み合わせで株価の推移を見ると、株価のリズムやパターンがよく捉えられ、チャート分析の精度・確度がより高まることが期待できる。

 たった一本、二本の線を引くだけで株価の傾向(トレンド)が分かる。株価の下降基調が続いているのか?上昇へと基調が変わったのか?である。まず、株価の方向性を知ることが大切である。下降基調の時には"逆張り"投資で突っ込み・押し目を買い狙い、上昇基調が続いていると判断できる時には、"順張り"投資でそれこそ買い上がりなど強気の投資で資産を大きく増やすことが可能になる。

 さらに、トレンドラインを見ることで、売り場、買い場を知ることができる。一定の上昇トレンドが続いている状況で、上昇トレンドの上限に接したところでは利食い売りを示唆する。あるいは、下降トレンドのなかで、上限ラインに接したところでは売り逃げ場を教えてくれるし、下限ラインに接した水準では押し目買い・突っ込み買いを考えるべきであることを教えてくれる。

 株価の基調を知ることで、投資の方法や投資実戦での戦い方が分かる。株価の波動・動向を知ることが、投資の第一歩といえるだろう。



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